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DHAがアルツハイマー病に有効   京都大学 iPS細胞研究所で判明 [健康]

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青魚に含まれる「ドコサヘキサエン酸(DHA)」が、
アルツハイマー病の発症予防に役立つ可能性があることを
京都大学のiPS細胞研究所の研究で分かった。

青魚を食事でとることとの関係はこの研究では不明だが、
新薬の開発などにつながる。

京都大学の井上治久准教授によると、
認知症のアルツハイマー病患者から作製した
iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使って
神経細胞を調べたところ、
アミロイドベータ(Aβ)という物質が
蓄積しているタイプのあることが分かった。

Aβが溜まり過ぎると
神経細胞が死滅し記憶障害などが起きるようになることから、
今後、一部のアルツハイマー病では、
神経細胞にこの物質が蓄積しているかどうかを
調べることで病気が予見できるとのこと。

研究チームは、50代~70代の
男女の患者計4人の皮膚からiPS細胞を作製。
それを神経細胞に変化させ、
Aβが細胞内外に過剰に蓄積した病態を再現した。

このうち、細胞内にAβが蓄積した2人の細胞に
低濃度のDHAを投与した場合と、投与しなかった場合とで、
2週間後に死滅した細胞の割合をそれぞれ比較。

その結果、DHA投与の場合、
細胞死の割合は15%で、
投与しなかった場合は2倍以上の32%だった。

つまりDHAを投与すると
細胞死が減少することも判明し、
病気の進行を遅らせるのに有効なことが分かった。

井上准教授は
「病気を予測して適切な治療を提供することにもつながる」
と話している。



ドコサヘキサエン酸(Docosahexaenoic acid:DHA )は、
不飽和脂肪酸のひとつ。
魚油に多く含まれ、日本人は魚類を食べることによって
多く摂取していたが近年は減少している。
ヒトでは、体内で合成できないα-リノレン酸から
体内でDHAを合成するため、広義では必須脂肪酸となる。
健康増進効果があるとされ、EPAと同様に
サプリメントや食品添加物として利用されている。





「日本人の食事摂取基準(2010年版)」では
エイコサペンタエン酸(EPA)やDHAについては
1日に合計で1g以上の摂取が望ましいとされている。
魚油食品、タラ、ニシン、サバ、サケ、イワシ、ナンキョクオキアミは、
EPAやDHAのようなω-3脂肪酸に富んでいる。

しかし、1日3g以上のDHAの摂取で、凝血能が低下し出血傾向が起きることがある。
摂り過ぎには気を付けよう。


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